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ドイツでマイスターを目指す人がマイスターになるための道筋vol.1

初めまして、2021年マイスターになった城田です。

業種はMaßschneider(Herren)注文紳士服製造といい、分かりやすくいうと仕立て屋です。

Twitterでも@ShirotaMasa(中2シュナイダー)という名前で、マイスター学校在学中はマイスター関連ツイートをしていたので興味がありましたら是非フォローお願いします!

Meister 2021

アツビに関する記事はネット上にちらほら見られますが、どうすればマイスターになれるのかという情報がネット上にほぼ無くて私は当時困りました。なのでこのブログではマイスター関連の情報を載せ、マイスターになりたい人の道案内をすることが目的です。

※注意
マイスターには商工業マイスターや林業マイスターなどいくつか種類がありますが、このブログでは日本人がドイツのマイスターと聞いて思い浮かべる俗に言う“マイスター”であり、Handwerkskammer(以下:HWK)手工業会議所管轄の手工業マイスターを指します。
例えば整形靴、パン、木工家具、フローリストなどです。

私はデュッセルドルフのHWKが運営するマイスター学校に通い、仕立てマイスターになりました。ドイツは連邦制で州が国のように強い自治権を持っており、各州により学校の方針、試験の内容・難易度は違います。また当然業種によっても実技試験と専門筆記試験の内容が変わります。しかしマイスター学校に通いマイスター試験を受けてマイスターになるという構造、或いは科目3(経済、経営、法律)、科目4(職業教育、労基法)は同じなので、場所がデュッセルドルフでなくても業種が仕立てでなくても、参考になる内容となります。

ドイツ語圏のオーストリアとスイスにもマイスター制度はありますが、ドイツと同様かは不明なので、一応ここではドイツのマイスター制度という程でご理解下さい。

語学力についてですが、試験に英語はなく外国人も全てドイツ語で実施されます。ドイツ語レベルが最低でもB-2、できればC-1はあった方がいいです。私は当時B-2でしたが講義も試験の内容も全く理解できませんでした。正直経済の試験に一度落ちた時はもうマイスターになれないんじゃないかと絶望しました。私が人生で一番勉強をしたのがマイスター試験です。

あと、できればドイツでAusbildung(職業訓練)を終了しGesellenprüfung(職人試験)に受かり、Geselle(国家資格:職人)を持っている方が望ましいです。職業訓練中に学校で習うことやその応用がマイスター試験にも出てくるからです。私は日本で修行をしたのでドイツに来てすぐに働きました。ですので職業訓練をしておらずGeselleも持っていません。そのためさらに相当苦労をしました。

試験は各科目3回しか受けられません。3回落ちるともう一生マイスターになることはできません。なので充分に準備をしてから万全の体制で挑戦することをオススメします。

さぁ、マイスターを目指して頑張りましょう!

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